その人をより理解するには
どうしたらよいのか?
最短ルートとしては
家族との関係性を理解することです。
ということで、
私も読者のみなさまに向けて
母との関係性の一面を
お伝えしてみたいと思います^^
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【母に言えなかったこと】
思い返すと、
母に対しては感謝してばかりです。
私が幼かった時を振り返ると、
幼稚園生のころ
けろけろけろっぴの柄の生地で
手さげぶくろを作ってくれました。
ふかふかした素材で
温かみを感じるものでした。
小学生のとき、
学校に持っていく雑巾も
わざわざタオルをぬって
作ってくれました。
市販のものでもよいのに、
たいていのものが手作りでした。
うわばき袋も同様です。
自転車を補助輪なしで乗れるまで
自転車のうしろをおさえて
一緒に練習してくれました。
自宅のろうかに座って
初夏の風を感じたことも、
夕方にかわらを散歩したり
川に石を投げて遊んだことも、
寝る前にのんびりと
ストレッチしたことも、
何をしても安心感があって
居心地がよかったです。
次に青春時代。
中学も高校も
お弁当の日は毎日
早起きして作ってくれました。
文字通り、一日たりとも
欠かさなかったと思います。
小学生の時の遠足のときに
お弁当のおかず交換を
している友達がいましたが、
私は1回もしませんでした。
母の手料理=愛情だったので、
それをあげる意味が分かりませんでした。
高校生になって、
私が肩を落として「失恋したと」いった
つぶやきを、
ただ聞いてくれたこともありました。
社会人になって
静岡で働いていた時は
帰省するたびに何も言わずに
くつを磨いてくれていました。
いつのまにかキレイに
なっていること多数。
銀行でのノルマ、ストレス
プレッシャーの中で
精神的にきつくなり
電話で弱音を吐いたときは、
「あなたがそんなに言うなら、
帰ってきてもいいんだよ」
と言ってくれました。
当時は
精神的につらくなり、
「もう死んでもいいや」
くらいに思っていたので、
それはそれは
心にしみる一言でした。
そんな
愛にあふれた母に対して
伝えてきたことは、
「ありがとう」
「いつも助かる」
などの感謝の気持ち。
それだけ。
「お母さん、大好きです」とは
人生で1度も伝えていませんでした。
そして、
その自覚がないほどに、
「感情を出してはならない」と
「表現してはいけない」と
無意識深いところで
いつのまにか決めていたようです。
この週末は、
母といろいろ話す中で、
思い出すことが多数あり
涙がこぼれました。
30年以上ものあいだ 愛情をもった母と
このように交流ができたのも
父の稼ぎ、パートナーシップが
あってこそだったなと思うと、
同じ家に帰り
同じ家族と話しているのに、
今までとは別の家族を見ているような
気持ちになりました。
たった一言、素直に言うだけで、
ほんの少し気持ちを表現するだけで、
見える世界が変わるのは
なんとも不思議なものですね。
「あなたが好きです」と。
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